コーチはより素晴らしいものづくりが全ての人にとってのより充実した未来に繋がると、信じています。なぜなら、購入した製品を(たとえ数ヶ月でも)長く使い続けることによって、環境に与える影響を減らすことができるからです。
今日、私たちは外観も、身に着けても美しく、(非常に)長持く使い続けられる製品を作るという誓いを守り続けています。これは消費者だけでなく、地球にとっても素晴らしいことです。皆さんが私たちの製品を身につけて、愛して、受け継いでくれる。私たちにとって、こんなに素敵なことはありません。
1941年のニューヨーク。コーチは6人の職人によって創立されました。今日においてもなお、私たちは創立時と変わらぬ最高の品質基準に基づいて製品を製造し続けています。それは、お客様が美しく、高品質なものを大切にしてくれていることを理解していると同時に、製品が長持ちすればするほど、地球環境への影響が少なくなることを認識しているからです。
最高級の素材の調達から、職人の技術や厳格な品質検査まで、一連の品質基準を遵守することによって、私たちは美しいだけでなく、長くお使いいただけるものづくりを厳守しています。
私たちのクラフトマンシップ
1941年以来アメリカを代表するレザーブランドとして、創立以来革製品は私たちの心の拠り所でした。私たちは、革がどのようにして調達され、加工され、美しいデザインに仕上げられるかについての専門家であると自負しています。たとえば、コーチ独自開発のグラブタン・レザー。野球グローブのしなやかさと耐久性にヒントを得た革は、使えば使うほど艶が増し美しくなるようになめされているため、持ち主によって異なる味わいを見せてくれます。
私たちは見た目だけでなく、革製品が与える影響についても重視しています。2019年には、レザーワーキンググループのゴールドおよびシルバーランクを受賞したタナリーからレザーの63%を調達しています(これは皮革製造業界で最高の環境基準です)。当社が提携しているタナリーとレザーワーキンググループの評価システムについての詳細は、「当社のプロセスとパートナー」をご覧ください。
私たちは、2025年までにタペストリーファミリーのレザーの90%をゴールドとシルバーの評価を受けたタナリーから調達することを目標としています。
私たちの品質基準
最高品質の皮革選びから品質管理責任者による最終検査プロセスまで、私たちが用いるレザーは、革新的なレベルのケア、配慮、技術によって扱われています。
製品に使用する革を製造する過程で、摩耗やコンプライアンステストに加えて、色褪せ、耐光性、耐摩耗性などを厳密にテストし、確実に長く使用できるを確認しています。
均一な品質、色合い、耐久性、しなやかさ、革本来の風合いなどの独特の組み合わせが、私たちの革を際立たせています。
バッグに使われる生地や素材は、高品質な生地を専門に扱う厳選された繊維工場から調達した最高品質のもののみを使用しています。
コーチのバッグはお客様が手に取っていただく前に、最も厳しい品質テストに加え構造強度のテストも行っています。バッグストラップにも重量テストが課されているのをご存知でしょうか?
レザー(革)は独自のこだわりとクラフトマンシップによって扱われています。
お手入れと修理について
お客様と同様に、レザー(革)そのものも美しさを保つお手入れを求めています。コーチ直営店では、無料でバッグのクリーニング、モイスチャライジングを受けられます。ご希望の方は事前にお電話でご予約ください(内容によってはお客様のバッグをお預りさせていただく場合がございます)。
また、ご自宅でのレザーケアは、弊社のレザークリーナーをご購入いただくことでも可能です。
レザーケアについての詳細はこちら
バッグが壊れたり傷んだりした場合は、放っておくのではなく修理をおすすめします。コーチのレザー製品は、すべての品質上の欠陥に対して1年間の保証を提供しています。保証期間後でも修理を承ります(有償)。
バッグの修理についてはこちらをご覧ください。
バッグの印象を変えるもう一つの方法にカスタマイズがあります。コーチ・クリエイトでは、飾りやモノグラムなどを追加し、ご自身でデザインをカスタマイズできるプログラムを提供しています。ぜひ店頭でお試しください(一部店舗でのみ提供しております。お近くのストアへお問い合わせください)。
包装について
当社のショッピングバッグはすべてリサイクル可能です。小売店では55%、直営店では60%のショッピングバッグがリサイクル素材から作られており、ボックスもリサイクル可能です。小売店とアウトレットの両方でボックスの60%にリサイクル素材を使用しています。
コーチは2025年までに、パッケージのリサイクル率を75%以上にすることを目標としています。
可能な限りエシカルな革づくりために、私たちは品質、一貫性、環境への影響についての基準を満たしたレザーワーキンググループ(LWG)のタナリーと協力しています。
2019年には、レザー(革)の63%がLWGのゴールドとシルバーの評価を受けたタナリーの革を調達し、2025年までに90%の調達を目標としています。
レザーワーキンググループは、革を扱うブランド、職人、サプライヤー、取引業者、専門家からなる非営利団体で、革産業が環境に与える影響を改善するという共通の目標を持っています。
厳しい評価基準を通して、廃棄物、エネルギー、水、化学物質の管理、トレーサビリティなどの(非常に重要な)項目に基づいてレザーワーキンググループはタナリーを評価しています。
LWGについての詳細はこちらをご覧ください。
トレーサビリティーについて
私たちは透明性を持ち責任あるサプライチェーンを確保するために、2025年までに原材料の95%のトレーサビリティとマッピングを実施することを約束しています。これにより、私たちはパートナーを組む企業についてしっかりと情報を得た上で、責任ある選択をすることができます。
現在、当社が取引するすべてのサプライヤーは、当社のサプライヤー行動規範を遵守することが求められています。当社では、これらの基準が満たされていることを確認するために、継続的に監査を実施しています。
影響力を測る
2020年、コーチとタペストリーは、不必要な環境への被害を無くし、環境活動に関わる人々やコミュニティに良い影響を与えるという共通のビジョンを持つ、ファッション業界全体で250社以上が協力する「サステナブル・アパレル連合(SAC)」に加盟しました。
SACは、製品、店舗、オフィス、サプライチェーン全体の持続可能性についてそのパフォーマンスを測定するHIGGインデックスを作成しました。私たちは現在、HIGGインデックスを用いて自社の測定を行っており、将来的には進捗状況を共有したいと考えています。
本社について
北米のコーチ社員は、ニューヨークで初めてLEEDプラチナ認証を取得した商業オフィスビルである10ハドソン・ヤードで働いていることを誇りに思っています。これは大変喜ばしいことです。なぜならLEEDとは「Leadership in Energy and Environmental Design(エネルギーと環境デザインにおけるリーダーシップ)」の略で、建築物の設計、建設、運営における持続可能性を促進する会員制の非営利団体である米国グリーンビルディング評議会によって開発された評価システムとして、高く評価されているからです。プラチナ評価は建築が受けることができるLEEDで最高の評価です。
LEEDでは、水やエネルギー効率や排出量、リサイクル、廃棄物管理、室内環境の質クオリティー、革新的なデザイン性なども評価の対象です。
10 ハドソン・ヤードにあるコーチのオフィスには、デザインスタジオとニューヨーク工房がある、いわば私たちの家です。つまり、私たちのコレクションを創造するクリエイティブな人たちが働いている場所なのです。私たちはニューヨークが拠点のFabScrap(ファブスクラップ)とMaterials For the Arts(MFTA)、2つの再利用プグラムと協力し、スタジオや工房から出る「スクラップ」を責任を持ってリサイクルし、アートの非営利団体や学校に寄付しています。
通常であればゴミとして埋め立てられてしまうの繊維素材を2019年だけで3500ポンド以上、これらのパートナーに送りました。
FabScrapと彼らが行なっている布類ゴミの再利用やリサイクルプログラムについての詳細はこちらをご覧ください。
MFTAとニューヨーク市のアート系非営利団体、公立学校、市営機関に布類素材を提供する活動については、こちらをご覧ください。
ディストリビューションセンターについて
フロリダ州ジャクソンビルにある配送センターは、LEEDシルバー認証を取得しました。この認証とLEEDの詳細については、「本社について」をご覧ください。
2019年には、フロリダ州ジャクソンビルにある当社の配送センターから出た廃棄物の92%は、信頼性が高いリサイクルプログラムにより、ゴミとして埋め立てられる必要はありませんでした。
私たちの店舗について
私たちはできるだけエネルギー効率の高い店舗づくりに注力しています。たとえば店舗改装時、什器や頭上の照明に使用するのは、従来の白熱電球よりもエネルギー効率を約60%高めるLED電球を使用しています。タペストリーファミリーは、2025年までに温室効果ガスの排出量を20%削減するという目標を設定しています。